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またまた悪徳商法!

2017年03月16日

先週、西〇ピアノに調律依頼されたお客様から、アドバイスを
求められました。調律してもすぐ狂ってしまって調律師から「チューニングピン
が緩くなってるのでチューニングピンと弦交換で約50万円掛かります。」と言われて
適正な料金かどうか知りたいとのことで、早速見積もりにお伺いしました。
チューニングハンマーをチューニングピンに差しただけでピンが回ってしまい、とても
調律などできるわけがない段階です。
調律できないのに調律をして見せ、ちゃんと調律料金を払わされていました。
張弦は必須なのになぜ調律料金までせしめるのか理解に苦しみます。
調弦で18万円ですから50万円はボッタクリ!
もうこんな詐欺まがいな商法止めましょうよ。
良心が傷まないのかな~~~。

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本年もよろしくお付き合いのほどお願いいたします。

2017年01月22日

昨年は私にとって散々な年でした。

故郷で暮らしてる母が亡くなり、私は私で入退院の繰り返しでした。

社員達の頑張りで助けてもらいました。感謝、感謝です。

と言うわけでブログを休止しておりました。

これからは少しずつでもお役立ち情報やらをお知らせしていきますので、

今後ともよろしくお願いいたします。

 

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ピアノの運送屋さん

2015年12月16日

年末は忙しいですね~。どうも最近同じ事ばかり書いている青さんです。

 

年内の納品や調律で小さな工房の私どもが忙しいということは、ピアノに関わる方々はみんな忙しいということですね。

 

ピアノにはいろいろな方々がかかわっております。
巻線屋さんが忙しい。ということはピアノ弦のメーカーさんも銅線のメーカーさんも忙しい。ハンマー屋さんが忙しい。ということはフェルトメーカーも忙しい。アクションメーカーさんが忙しい。こういった材料や部品は、在庫や備蓄が可能ですね。

 

しかしピアノに関わる非常に重要な職種ながら、在庫や備蓄ができないものがあります。それは、運送屋さんです。「いやぁ年末に備えて筋トレしてます」とか「一人雇いました」ということはあるかもしれないんですが(笑)。労働力は在庫できないですからね。

 
それで今回はピアノの運送屋さんにスポットライトを当ててみようと思います。厳密に言えば、巻線屋さんもマイナーな機種はオーダーメイドですので、材料の在庫はあっても商品の在庫はないんですね。巻線屋さんについてはまたの機会にご紹介させてください。

 

私どもの工房では運賃はほとんどの場合、お客様から運送屋さんへ直接支払ってもらっています。

 

マージンの無い明朗会計。運送屋さんの食いっぱぐれもない良い方法だと思います。ただお客様にとって「料金が安いか高いか?」、という点はあると思います。

 
確かにネットで運送料の「底値」を探せば、色々出てくるのかもしれません。調律料金もそうですよね。「何年調律していなくても一律8000円」ってお話し聞きますよね~。
それでは実際のところその調律は上手いのか?丁寧なのか?親切なのか?トータルとしてピアノの為、お客様の為になるのか?ピンからキリまでだと思いますよ。ま~ですね~、安くても上手そうな調律師さんを探すコツはあるんですけどね。これは秘密です(笑)。

 

運送屋さんの場合は、経験不足や疲労、不十分な機材等々がミスにつながります。「多少のミス」でも取り返しのつかない事態になり得ます。ピアノを傷めるとか、お部屋に傷をつけるとか、超絶的に愛想が悪くせっかくピアノが届いたのに気分が悪いとか(笑)。

 
引っ越し屋さんに多少近いイメージでしょうか。数社見積りしますと適正な価格がなんとなく分かります。平均より著しく高い料金は問題外として、著しく安い会社はどうですか?「ちゃんとお給料払っているのかなぁ、休日休憩あるのかなぁ」と思いませんか?
ピアノの運送屋さんも同じです。ちゃんとしたお給料を払っていて、ちゃんと休日や休憩のある運送屋さんは「安く」はありません。お納めするロケーションに合わせた適切な機材を揃えノウハウを活用するのは、「安く」はすみません。例えば下の動画のように。

 

 

これは数十万円単位の配送作業料になるでしょうね。インペリアル用に準備した機材だとしたら、三桁超える可能性もあるかもしれませんね。個人的には運送屋さんが履いているアディダスのバッシュ(KB8)が気になる(笑)。次もインペリアルの移動です。

 

 

大男数人がかりで、フンフン言ってますね。クレーンも大変ですけど、階段もこれまた大変ですね~。団地の階段とか、腕の見せ所…と思って頑張ってくれているのかなぁ。次の動画もまたまたインペリアルが登場です。

 

 

自分は最近なんとなく、物やサービスには値切って良いものとそうではないものがあるんじゃないかなぁと感じています。販売・サービスする側も適正価格を提示して、根拠をしっかり説明し不当廉売せず「今回は縁が無かったですね」で良いと思うんです。
楽器を値切る。楽器の運送料を値切る。楽器の調律を値切る。楽器を習う授業料を値切る。楽器の修理を値切る。楽器を弾かなくなる。楽器をメンテナンスしなくなる。楽器の処分を考え、高く買い取るところを探す…。「楽器」を「文化」と入れ替えてください。

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鍵盤をピカピカにするアイテム?

2015年12月09日

どうも~ご無沙汰しております~青さんどす。

今年も残すところあとわずかですね。今年中に納品予定のお客様が多いので、忙しいです。何とか急ぐものの、修理に手抜きやうっかり見落としがあってはいけませんので、じっくり急いでいます(笑)。

 ということで、社長がですね~、作業時間を短縮させるであろう秘密道具をピアノ部品の卸問屋さんから仕入れました!なんと楽器(器楽)の国、オランダの方が考案したという逸品です。それがこれです!ジャ~ン。

写真1

 ムム…?これは何でしょうかね。何やらピアノのどこかで見たような形をしているような…。そうですそうです、鍵盤の形ですね。正確には鍵盤を反転させた形状です。ということで鍵盤1オクターブにピッタリとはまります。

写真2

 ちゃんと握り易い形になっています。さすがオーランダですね。さてさて肝心のその威力を発揮してもらいましょ~!どんなすごい効果があるのかなぁ、どれだけ作業時間が短くなるのかなぁ。ワクワクしますね。

写真3

 鍵盤に合わせてから手前に引きます。何が起きるのでしょうか?!ちなみにこの背景のピアノは、大変な年代物のウィルタリア・ブッホルツ(Wistaria u Buchholz)です。これから店頭に出ます。せっかくですのでウィスタリアの情報を公式ホームページから少し。

創立者は斉藤喜一郎。
大正13年ドイツ留学から帰国後、東京蒲田楽器製作所を設立。
ブッホルツおよびホルーゲルピアノを製作。
昭和31年、製作者の紋章に象り、ウィスタリア・ピアノ製作所と改称。

 だそうです。ちなみに翻訳しますと、「wistaria」は「藤」、「buchholz」は「ブナ材」です。「u」はたぶん「und」なので「and」。面白いですね~。ドイツの方が見たら、「このピアノの名前はなになに、藤&ブナ材か…」となるのでしょうかね~。脱線はここまで。

写真4

 それでは発表します!え~と、え~と、ホコリがとれました…。鍵盤の上のホコリがとれました。多分、キークリーナーと併用すると鍵盤に残った指紋や手の脂も簡単にとれると思いますよ。えっ、以上?時間短縮は?That’s all?
 ということでピアノの部品卸問屋さんのホームページの商品説明を確認してみますと。

これはオランダ人が考えたまたユニークな商品!!
お客様へのプレゼントにはもってこいの商品っ!
面白いし喜ばれる事間違い無し!
鍵盤をピカピカにして下さい
¥1.000(税別)

 あはははは(笑)。そうですか~、そうかそうか。ってちょっと待て~い。

これは時間短縮の道具でもなんでもないのではござらぬか!?時短~時短~と喜んだ自分がおとぼけでしたね。まあ一通り笑えたので1000円は安い!元は取れましたよ。

 この鍵盤お掃除ツールが欲しいという方はご連絡ください。私どもの仕入れ値が1000円ですので、これより多少はお値段張るかなぁと思いますが。ピアノの修理やご購入の方からリクエストがあれば、お付けすることもできるのかなぁ。まあ社長次第ですね(笑)。
 最後に商品の宣伝をひとつ。ウィスタリアはこれから仕上げます。「なんだか気になるピアノだね」という方がおられましたら、ご遠慮なくメールやお電話をくださいませ~。

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調律師はピアノ内部の掃除をするのも仕事なり

2015年11月14日

どうも青さんです。

間もなく年を越すということで、工房前の掃除をしました。

 

安心してください。年末だけでなく、思い出したように時々掃除をしています。

今回はお隣さんとの間の植木を剪定しました。
鍵盤ナラシをするような感覚で、なかなか上手く凸凹の無いように刈った、つもりで本人はいます(笑)。今から造園屋さんに転職しても、10年位で食べられるようになるくらいのセンスはありそうだ、と微妙な自負心を本人は持っています(笑)。

 

しかしですね、「センス」というものに頼って、基礎や基本をおろそかにすると痛い目にあうのは万事に共通しますよね。

 

勉強もスポーツも職業もそうですよね。この大事な基本の一つに「道具を大切にする」ことがあります。
野球選手のバットやグローブ、サラリーマンの靴やかばん、料理人の包丁…などなど。この道具を大切に使用しメンテナンスすることには、センスは必要ありません。多少のコツと初期投資はあるものの、あとは労力と時間を割くだけです。
調律師の場合でしたら、パッと浮かぶのはチューニングハンマーでしょうか。

 

あとナラシ定規、アガキ定規、整音ピッカー、ドライバー…まぁ大量にありますのでこのあたりで。道具や工具を大切に扱い、良い状態に保っておくのが優れた調律師さんの共通点ですね。

 

 

道具を大切に扱う調律師さんは、ピアノも大切に扱ってくれます。

なめないようにしっかりとネジを回し、傷がつかないように外装を外して、チューニングピンをコジらないようチューニングハンマーを操作します。
わては日本でも有数の調律師で、スタインウェイ会の会員でウンタラカンタラ、ドイツで修業してドウタラコウタラ、だから調律しかしまへん」とか言って、鍵盤の下の掃除もしないのはアウト~!だと思いますよ。妄想上の調律師さんですが(笑)。

 

 

結局掃除をしないのはピアノを見ていない、お弾きになるお客様を見ていないんですよ。かと言ってお金を見ている訳でもない…?そうです、たまたま作業量が非常に多く掃除ができないことや、前回の調律の時期や様子から掃除しないというケースもありまして。
それで少しでも疑問に感じた点は、遠慮なく調律師にお尋ねになってください。

「あっ去年となんか違う」とか「あれっ以前の調律師さんと違う」といった場合にも何かしらの理由があるんですね~。
それでも「わては掃除なんてしまへん」とか言いはりますなら、「この方は基本を忘れてはる」と思うてもらって結構とちゃいますかね。

 

友人に関西の方がおられて影響を受けるんです。でも難しいですね!これはセンスでどうにかなるのか。育ちの基礎が必要なのか。

 

さてさて、調律師は時間に余裕があるときは鍵盤下だけでなく、アクションや下前板の中も掃除する場合があります。こういった所にはホコリがたくさんたまります。
それでシックハウスやハウスダスト、アレルギーといった点でお困りでしたら、毎年の調律時にぜひ掃除をご用命ください。

 

修理の時に工房へ運送できるなら、様々な道具を駆使してできる限りホコリやカビを取り除きます。ただし完全にはとれない部分もあります。

 

もしかして何十年も調律していないピアノがお部屋の中にあるようでしたら、そこはホコリやカビ、虫の巣窟と化している可能性が大です。

 

ピアノに近づくとくしゃみが出るなぁ」といった場合は、工房に運んでの本格的なお掃除や修理をお勧めします。
あと「もう弾かない」という場合でしたら、買い取りも致しております。ちなみに今は中古ピアノの買い取り値の相場が高くなっています。中国による買い取り、いわゆる「爆買い」の影響ですね。「爆買い」って…センスを感じさせない響きですこと。

 

 

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EMI(今はワーナーでしたっけ)やソニーはどれくらいの金額でリマスターを許可するのでしょうか?

2015年10月15日

まいど筬が和製足しております、青さんの独り言です。

 

最近キーボードのブラインドタッチが下手になってきて、少し何かの衰えを感じる今日この頃です。毎度お騒がせ致しております、と書いたつもりです(笑)。

 

前回紹介したダルレの動画が、さっそく見られなくなっていますね。

 

今までにご紹介した動画で、現在は見られなくなったものがいくつかあります。著作権の問題でしょうか?

 
基本的に演奏記録の著作権は50年だとされてます。2015-50=1965ということで、65年以前の演奏は著作権が問題にならないと思っていたのですが。どうなのでしょう?

 

 
 数年前にグールドのゴルトベルク変奏曲(55年録音)のリマスター版がナクソスからリリースされましたね。

 

またリパッティ(50年没)の録音のリマスターもたくさん出ましたね。

 
それで、やはり50年で著作権上の問題がクリアされるのではないでしょうか。グールドのゴルトベルクにしてもリパッティにしても以前は、それぞれソニーとEMIが独占的に販売していましたよね。ソニー=グールド、リパッティ=EMIというイメージでした。

 
ではその結果は?と言いますと。オーパス蔵によるリパッティの「ブザンソン最後の演奏会」のリマスターCDは、とても評判が良いようです。これはぜひ聴いてみたいですね。

 

実は、自分はこのCDを買わずに『遊藝白黒』を買ったため未聴なんです~。
ちなみにわたくしが最近買ったCDにも、同じようなケースのものがあります。

 

ミケランジェリの1955年演奏会のライブ録音、その新リマスター盤です。

 

この年ミケランジェリはショパン・コンクールの審査員として招かれており、録音場所はワルシャワです。

 
ピアノは当時ショパン・コンクールで弾かれていたベーゼンドルファー。

 

どうやらインペリアルだという情報が多いです。この演奏、以前にポーランドのレーベルから出ていた古いCDを持っていたので、新リマスターによる音質向上を期待して購入しました。

 
結果は…ダメでした~。古いCDの方がまだ音が良かったです。

 

マスターテープの劣化でしょうか?それとも「本当のマスター」を使用せずに復刻したのか?

 

この演奏、一番良い復刻はヤブロンスキーさんのレーベルのCDだそうです。これもまだ未聴なんです~。

 
マスターテープというものは使用されるたびに劣化するそうです。

 

また新リマスターが評判になれば、本家本元のCDは売れ行きが落ちますよね。

 

マスターや原盤の持ち主のレーベルにとっては、他社による復刻はデメリットしかないように思えますね。

 
この復刻や新リマスターと言う作業は、マスターテープのレンタルということになるのでしょうか?

 

それとも図書館の古い資料みたいに館外持ち出し禁止で、機材を持ち込んでの復刻作業となるのでしょうか?

 
これらを考えると、EMI(今はワーナーでしたっけ)やソニーはどれくらいの金額でリマスターを許可するのでしょうか?

 

まさか無料貸し出し…ではないですよね。でも「偉大な演奏芸術は世界みんなのものだ!」とか仰ってタダ同然で貸し出してたりします?

収拾がつかないので、この話題はここまで(笑)。でも不思議だな、知りたいな~。

 

まあ前回のダルレの演奏はまだ50年過ぎていなかったのかもしれませんね。

 

やはり今後ご紹介できるのは、50年を「しっかり」経過した演奏と、オフィシャルな演奏ですね。

 
しかしこの「オフィシャル」というものも、ややややこしいのですね。ピアニスト本人が演奏動画をアップしていても、共演者(オーケストラや指揮者等)、演奏会場、写っている聴衆、収録したエンジニアやテレビ局等が存在します。放送された映像かもしれません。

 
今回の独り言は皆さまにとって何か役立つ内容でしたか?

 

一つ明らかなことは、録音から受ける印象は録音やリマスタリングという作業でガラリと変わる場合があるということです。

 

特に音の「色」や「輝き」、「明晰さ」を重視する場合はですね。強引な結論(笑)。

では、「ちゃんとした」演奏動画のご紹介…と言いながら1955年のあのミケランジェリの演奏で~す(笑)。

 

年代はクリアです!でも古い音源の「オフィシャル」というのは判然としないですね。おっ!使用ピアノについてのコメントが色々投稿されていますね。

 
この音はベーゼン…。杵淵氏の著書にもミケランジェリのインペリアルについてのコメントがあります。

 

「あれは怪物だ、コントロールしにくい」(『ピアノ知識アラカルト』,P.161)。またまた~、最後のエクステンドまで十分掌握してますやん(笑)。なんと謙遜な音楽家だ!

 

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「クレームは良い修理の母」

2015年10月01日

青さんです。秋は本当に良い季節ですね。時間がだんだんゆっくり流れていくような気持ちになります。

 

スマホやネット、テレビ、ゲーム…ぜーんぶ仕舞い込んで、ゆっくりとした時間の流れを味わうのは最高の贅沢ですね~。

 
などと言いつつブログを更新している引きこもり調律師です(笑)。現在はほぼ隔週でこのブログとFacebookを更新しています。

内容はやや異なりますので合わせてご覧ください。

 

さてこのブログとは異なり、通常は様々なことに納期というものがあります。仕事、学校の宿題、また遊びにも期日がありますね。約束したり予定を組んだり予約をしたり…。

 
何事も早め早めがありがたいですし、それが求められる時代にあって、ピアノの修理はやや逆行しています。早ければ早いほど有り難いファーストフードとは逆で、急げば急ぐほどクオリティーが下がるのがピアノ修理です。急いで納品ゆっくり後悔ですね。

 
それは一体なぜでしょうか?だってですよ、熟練した技術者は仕事が速いはずですよね。優れた工房には作業に必要な機械や道具、材料がそろっているはずですよね。運送会社との密接な関係や緻密なやり取りがあれば、すぐに納品の手配ができるはずですよね。
そうです。そのはずなんです。しかし納期はある程度までしか短くはできないんです。できれば納期はゆっくりいただきた~い。なぜなのでしょうか?それは、こうやってブログを書いている調律師がいるから…というのもあるんですけど(笑)。

 
こういうことですね。ピアノの修理内容や方法は、どんどん高度に複雑になる。極論すると「修理、納品、クレーム、改善。修理、納品、クレーム、改善…」というサイクルで修理工程やノウハウは蓄積されていくのです。「クレームは良い修理の母」です。

 
考えうる様々な不具合やクレームが発生しないよう最善を尽くす。より良い修理結果を得られるという新しい道具や作業方法を遅れることなく導入する。ピアノの修理やメンテナンス方法は日進月歩ですね。

 
これには前回も書きました「お客様のピアノを見る目が肥えてきている」という点も関わってきます。見た目がキレイで手ごろな値段であればピアノが売れた(修理が喜ばれた)時代はもう終わりですね。「好み」や「こだわり」をお持ちのお客様が多くなりました。
業界全体の技術が向上し、お客様の要求も高くなっている。真剣に修理に取り組むお店にとっては歓迎すべきことであり、技術者として身が引き締まることでもあります。そうです、そのために今までより一層の時間(納期)が必要になるのであります。

 

あともう一点考えられる点があります。それは修理に取り掛かるまで、ピアノがどれほどの期間調律メンテナンスされなかったかです。5年でしょうか?10年でしょうか?あるいは数十年?長く保守管理されなかったものを数週間で蘇らせるのは酷ですよね。

 
例えばの話です。数十年倉庫に保管されていた車をおじいさまから譲り受けたとします。エンジンはかかりませんし走りません。でも当時は高価だったらしいのとおじいさまの思い入れがある車なので、修理してなんとか乗ることにします。

 
整備工場の担当者はじっくりと車の状態を調べて、必要な修理内容を精査します。それから修理内容と費用を伝えてくれます。それに対してこちらの希望や予算も伝えます。そして無事契約に至り、最後に担当者がこう言いました。「数週間で仕上がります」。

 
「いやいやもうちょっとじっくり時間をかけて治してもらっていいんです。急ぎませんから」ってなりませんか?なにせ数十年放置されていた車ですし、命が係わりますからね。ましてやこちらから「数週間で仕上げて」ってお願いすることは…ないですよね。

 
ここなんですよね~。車と違いピアノ修理の出来不出来が命に係わることはほぼないんです。それで「数週間で仕上がります」とか「数週間で仕上げてください」といったやり取りが出てくるんですね。

 

だからファーストフードじゃない!って言ってますのに(笑)。
数十年間ネグレクトされていたものを急に矯正させようとしても…。ピアノは生き物です。ピアノにも修理工房にも時間をください。時間をいただけたら、どんな状態のどんな古いピアノでも我々は大歓迎で修理致します!以上ほぼ隔週青さんの愚痴でした~。

 

ここまで読んでくださった殊勝な皆さまへ。「ありがとうございま~す」の気持ちを込めた動画のご紹介です。

 

ピアニストはフランスのジャンヌ=マリー・ダルレ(Jeanne-Marie Darré)。曲はショパンの『子守歌』。ピアノはプレイエル。永遠に続いてほしい5分間です。

 

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これからの中古ピアノ工房にできることって何でしょうか?

2015年09月23日

お早うございます、青さんです。昨日、工房にトンボが二匹迷い込んできました。

今朝、庭のトマトとヒマワリを抜きました。もう秋ですね~。そして束の間の秋があってから、あっという間に冬がやってきますね。

 

工房も冬です。中古のピアノ屋さんは冬ですね。ピアノ業界全体が冬ですよ。いや楽器業界自体が冬と仰る方もおられますね。おっと雲行きが怪しい(笑)。いつもの切ない「ピアノ業界の苦労話」のお披露目…にはしませんよ~。

 
これからの中古ピアノ工房にできることって何でしょうか?

 
まず、良質な中古ピアノをお客様にお届けすること。また、お客様のご要望に柔軟に対応して高品質な修理を行うこと。そして、それぞれのピアノ、設置環境、オーナーに適したアフターケアを提供すること。これらのすべてを適正な価格で行うこと。

 
せっかく気張って書いたのに、今までと全く同じことでした(笑)。

「これからどうするか?」ですよね~。でも「今までと同じ」であることさえ難しくなりつつあるんですよね。

 
広告等でおなじみの大手のピアノ買い取り会社が、日本中からピアノを集めに集めています。これらのピアノはどこに行くのかご存知ですか?そうですよね、今はほとんどが中国ですね。中国に行ったヤマハやカワイは中国で寿命を全うするんでしょうね。

 
あと、一部の状態の良い人気機種や高級機種、マニアックな希少機種(大橋やイースタインB等々)が国内の業者向けに卸売りされます。これが弱小工房ではなかなか手が出せないけど、ぎりぎり買えないこともない値段設定になってまして…うまいこと商売しますなぁ。

 

 

具体的には(推測するに)、大手さんがU3Hを12万円で買い取って、状態が良かったので中国には送らず、国内の業者向けに17万円くらいで卸売りするといった感じでしょうか。

 

横流し…失礼、卸売りで5万円の利益です。もちろん丸儲けでは決してありませんが。
さて仮にどうしてもU3Hを欲しいというお客様がおられて、仕方なく工房が大手さんから17万円で仕入れたとします。状態がいいのでそのまま販売で、大儲け…になる訳ないのです!

 

大手さんの「状態が良い」は当てになりまへん。そもそも当てにしてまへん。

 
工房ではまず内外装や鍵盤等のクリーニングを施します。

 

またフレンジコード、ブライドルテープ、鍵盤木口、鍵盤ブッシングクロス、マフラーフェルト、ペダル窓クロス・フェルト・スキン、ハンマーレールクロス等々の交換をします。

 
さらに整調を施し、調律(もちろんピッチ上げ)をして、販売価格を27万円にしたとします。上記の全工程を10万円で行うことになりますね。これでは利益が出ませんね~。「じゃあ売り値を上げたら?」ですか?27万円でもあまり安くはない値段設定ですよ。

 

 

それでこう思うのです。店頭に必要な人気機種は、最初から大手さんと並ぶような額を提示して買い取った方が結局、利益確保につながるのではないでしょうか?「大手にはかなわないんですね~」って言い訳する前に打って出ましょうよ、ということです。

 
また、他社が敬遠する古いピアノがこれから活躍するでしょう。安く仕入れ、大修理し付加価値を与えて販売する。あるいはフルオーダーのように今まで以上に微細な選択肢をご提案し、リクエストに応える修理をする。先行するピアノ工房さんありますよね~。

 
欲しいメーカーや機種名、こだわる部品や材料、仕上げ等々をリクエストしていただけたら、ご希望通りにお届けできます!納期さえいただければ可能です。あと代金も(笑)。これがピアノ工房の強みです。逆に「現状販売で安く」というご要望にもお答えできます。

 
イースタインBを全塗装、レンナーのブルーハンマー、弦はレスローとヘラー、鍵盤鉛調整…できます。UXをアベルハンマーと象牙鍵盤…できま~す。シュベスターにベーゼンドルファーと同様のレンナーハンマー…喜んで~。ワクワクしますね!スリリング?!

 

 

それではワクワクする動画をおひとつ。演奏者は第4回「アマチュアの為のPiano Bridges 国際 Competition」優勝者、Mayuko Kezukaさん(訳が苦しい)。曲はバッハ=ブゾーニで『シャコンヌ』。これがアマチュアの方の演奏ですか~?プロの出番がなくなりますよ(笑)。

 
ピアノは新しいエストニア(ESTONIA)!多分フルコンのL274ですね。エストニアの音(よく響く会場)もこの演奏もワクワクしますね~。天は二物を与える?そう!技術者の「ワクワク」とお客様の「満足」の二物が共存した仕事をするのだ~。大手に負けへんで~。

 

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イヴ・アンリ(Yves Hery)さんによるレクチャーコンサート

2015年09月11日

ご無沙汰しております。只今病気療養中の青さんです。

ただのカゼです。

症状は38度5分の熱と寒気、頭痛、腹痛、下痢です。皆さまもお気を付けください。喉の痛みとセキは一切ないですね。

公私ともに色々な出来事がありバタバタしています。

それとブログを更新しなくても修理依頼が来てるので、「独り言はもう書かなくてもいいんじゃあーりませんか」と思いまして。

 

そうなんです、この独り言は皆さまのためピアノ業界のためを装った、検索上位を狙うためのブログなんですぜ。
という中途半端な悪ぶりはさておき。でも、修理依頼が絶えないのは不思議な事実で、これ以上急いで作業をして納品するピアノのクオリティーを下げたくないというのも事実で…ゴホッ、ゴホッ。
でもでも、どうしてもお知らせしたい情報があって今日は病床から書いて…ゴホッ、ゴホッ、あっセキは一切ないんでしたね(笑)。

ケホッ、ケホッぐらいですね。その前に薬を飲むためにごはんごはん。そして、ごはん食べたらまたおなかが緩くなるんですよね~。

 

はい、満腹。では、お知らせです!

 

明日12日土曜日、JR橋本駅直近の杜のホールはしもとにて、イヴ・アンリ(Yves Hery)さんによるレクチャーコンサートがあります。14時開演で全席指定、当日券は2500円、前売りは2000円です。

 
「何がおすすめなのか?」ですって?ケホッ、ケホッ、病人に酷な質問を(笑)。おすすめの理由は以下になります。

 

その一.アンリさんはシューマンコンクール優勝者。今年のショパンコンクール事前審査委員。

 
 その二.ピアノがベヒシュタインのフルコンサートグランド(D280かD282)

 
 その三.ホールは収容人数500人強という理想的なキャパと響きを持つ

 
 その四.チケット代が安い

 

「でもさー、橋本って何にもないじゃん」ですって?!そんなことはありません。アリオ橋本に行けば、タワレコもTシャツ屋さん(グラニフ)も大きな書店もフードコートやレストラン街も島村楽器も…あっ競合他社さんだ…まぁいろいろありま~す。あと、ホノルルコーヒー!ハワイの雰囲気!

 
特にタワレコはとても小さいものの、ここでフィルクスニーの『展覧会の絵』やステファン・アスケナーゼ(アシュケナージではありません)のショパン集を買いました。レイ・ブライアントのモントルーライブもデイヴ・マッケンナのソロもここで入手しましたね。

 

さてさて演奏会に戻りまして。

 

問題はピアノがD280なのかD282なのかですよね?

 

ピアノマニアの皆さまのご関心も、この一点に限るのではないでしょうか?

 

「うんうん」とうなずいたそこのあなた、ピアノマニア準3級合格です(笑)。

 
ベヒシュタインと言えばホルヘ・ボレットとということで、手元にある『ボレット・アンコール』というアルバムを見ますと、「Piano by C.Bechstein Concert Grand,Model EN 280」とありますね。

 
ボレットはボールドウィンやベーゼンドルファー(そしてもちろんスタインウェイ)も弾いているので、「さすがボレットのベヒシュタイン!貴族的な響きですわ」と感じても完全な思い違いということもあります。「そんなこと知ってるざます!」と言ったあなたは、ピアノマニア5級です(笑)。

 

脱線が長くなりました。EN280はベヒシュタインのアイデンティティーたる総アグラフ仕様であったのに対し、約10年程前に導入されたD280は高音部がカポダストロバー仕様。スタインウェイと同じですね。今までのベヒシュタインらしさに加えて音量の増大を図ったという理由です。

 
そして、D282は数年前に導入されたばかりです。ドイツのベヒシュタインのホームページの説明には、「superior power」、「huge sound power」、「orchestral volumes」といった言葉が並んでいます。つまりD282は、更なる音量の増強を狙った機種だと結論できそうですね。

 

残念ながら明日がどちらなのかは調べきれませんでした。行きたくなってきたでしょ~?それではベヒシュタインの動画です。

 

園田高弘先生が最後に審査された2003年エリーザベトコンクール覇者エッカルトシュタインにしましょう。曲はベートーヴェン『創作主題による32の変奏曲』です。

 

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中国系資本による国内での中古ピアノの爆買いが、猛烈な勢い!

2015年07月03日

あ~めあ~め、ふ~れふ~れ、かあさ~んが~夜なべ~して♪どうも毎度お世話になっております、RPCのピアノ調律師のさんです。

不安定な職業柄、いまだに親に心配をかけております(笑)。いや、笑えない。でも明るく笑って働くしかないですよ~(笑)。

さてさて、最近のピアノを取巻く環境は増々厳しいです。

中国系資本による国内での中古ピアノの買占めが、猛烈な勢いです。

 

中国側の買取り提示額が高額で、RPCのようなモヤシっ子工房では太刀打ちできません。国内の中古ピアノは「枯渇」に向かっています。
これから中古ピアノの値段はどんどん高騰していくでしょう

ピアノを買いたくても、国産の程度の良い中古ピアノは買えない時代がやって来るかもしれません。

一度中国に行ったピアノは、もう二度と帰ってきませんからね。
選択肢として残るのは、新品なら、国産のヤマハ(8月に値上げ!)

やカワイ(ディアパソン)等、安価な東南アジア製、スタインウェイに代表される高額な欧米製、ペトロフ等のリーズナブルな海外メーカー。

お金に糸目を付けないなら、超高額なピアノメーカーも多く存在します。

中古でしたら、高価なヤマハ等の中古、お求めやすいカワイや古~いヤマハ、イースタインやシュベスター、ベルトーン等のオーバーホール品(高価です)、聞いたことのない国産メーカー(安価です)、そして高額な海外メーカーとなるでしょうかね~。
加えてこれから増えてくると思われるのが、東南アジア製の廉価なピアノの中古流通です。新たな選択肢ですね。これは、本当に格安で販売されています。ただし、売り手にとっても買い手にとっても「賭け」になる部分が多い売買です。
中古車の修理や販売と同じで、中古ピアノにも技術者にしか見えない部分があります。そして、技術者でも「正直、分からないなぁ~」という部分もあります。ヤマハやカワイその他の国内メーカーでしたら「分かる」部分も、東南アジア製ではどうでしょう?
そのような訳で、ワレワレのような小さな工房は、東南アジア製がどれほど新しくて美しくても、高い値段で販売する「勇気」がありません。

 

お店で「鳴って」いても、数年でどう変化するか(しないか)予想できません。
仮に、10年前に新品で80万円くらいで購入した中国製のピアノがあるとします。毎年調律して、傷一つありません。これを中古買取り業者に売ったらいくらになるでしょうか?
 RPCでは処分料をいただくか、無料引取りになるかだと思います。

無料で引取り、演奏も調律も可能なら、10万円くらいで販売でしょうか。

「大儲けやん?」ですって!?運送料や後々の調律メンテナンスに伺う調律師の労力を考えると、利益は無いも同然で~す。
最近では、韓国製のRosenstockというピアノがそうでした。見た目は綺麗な木目なんです。猫脚ですしね。支柱も響板もキレイです!

#68ブログ用写真1
ただ近づいてよ~く見てみますと…。
#68ブログ用写真2
響板の木目のちぐはぐ具合が劇的です(意図的な組み合わせ?)。

あと内部もキレイなんです!ペダルの天秤も金属製で丈夫そうです!ただ弦に近づいてよ~く見てみますと…。

#68ブログ用写真3

巻きが…。僕でもこれ程バラバラには巻けませんね(笑)。

音には関係ない?!しかし「一事が万事」。お客様宅からの引取り時には、見事に4つのキャスターが全部大破、全交換しました。

ここまで書いておきながら、個人的には…調律の保持はグーでオススメです(笑)。
ここで一句。「アジア製、買ったお店で、売りましょう」。

ということは中国のピアノは中国に買い取って…もらえないんですよね。

不思議でしょ~。でも、かつてのヤマハのように、中国製のピアノが世界で高い評価を得る日が、近いのかもしれませんよ~。
では今回の動画は、久し振りに中国のPearl Riverです。曲はショパンのバラード4番。市販のフルコンGP275は400万円位で購入できるようです。

皆様のご感想やいかに!?

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